使用経験のあるオープンソースCMSを振り返る

WordPressはいまや十分な市民権を得ましたが、CMSにはWordPress以外にもいろいろなものが存在します。ここでは私がいままでに扱ったことのあるメジャーどころのCMSを振り返ってみようと思います。

XOOPS, Movable Type との出会い

私が一番最初に触れたCMSはXOOPSです。私が勤めていた通信系N社のとある部門ではこれをグループウェアとして使っていました。当時、ブログが急速に浸透し始めていましたが、その普及に大きく貢献したCMSがMovable Typeです。私も当時はオープンソースだったMovable Typeをいじって個人のWebサイトをつくっていました。Movable Typeが特徴的なのは、パブリッシュ機能として静的なHTMLをファイルとして出力できたんですよね。当時、静的なデータははWebサーバーに優しいということで選択の重要な要素の一つでもありました。

WordPress との出会い

WordPressとの出会いは、XOOPS上でブログ機能を実装するためにWordPressをベースとしたXpressというモジュールを使ったのが最初でした。当時はMovable Typeが全盛でしたので、機能にしてもカスタマイズの情報の豊富さにしてもMovable Typeが圧倒しており、WordPress自体は亜流のMovable Typeというような印象でした。しかしMovable Typeのライセンスの有料化が噂されはじめると、オープンソースとして扱えるブログ系CMSということでWordPressは急激に注目され始めました。私もその流れに従い、WordPressの仕様を本格的に学び始めました。

Nucleus、MODX、Joomla! との出会い

因みに現在、CMSはデータベースとの相性の良いPHPでつくられたものが主流ですが、当時は、日記や掲示板などの規模のそこまで大きくないCMSにはCGIを使ったperlで書かれたものも多くありました。最近perlは元気がない印象ですね。
WordPressが普及する頃には、安価なホスティングサービスでもサーバースペックも格段に高くなってきたこともあり、LAMP環境で動くいろいろなCMSが話題になってくるようになりました。様々なCMSについての書籍も広く出回るようになりました。私もNucleus、MODX、Joomla!は、Web制作上の各課題に基づき書籍で学びました。

Joomla!は多言語の扱いに特徴があったため、多言語で並列してWebサイトを構成する必要のあるものには重宝しました。
上記の内容はオープンソースの話なので、エンタープライズ系のCMSにはまた別の流れがあります。念のため。

さて、上記に登場したCMSを以下にまとめます。

こうみるといろいろと触ってきたなあ、と感慨深いですね。それぞれに特徴がありますが、ネット上にある情報の多さ、テンプレートやプラグインなどの多さ、取り扱っているWeb制作会社の多さからいっても、現状ではWordPressが飛びぬけていますね。

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